2017年9月1 – 5日、イサベル・デ・サン・マロ・デ・アルバラド・パナマ共和国副大統領兼外務大臣は、日本政府の招聘を受けて公式来日しました。
初日、副大統領兼外務大臣は河野太郎外務大臣と外相会談及び昼食会を行いました。副大統領兼外務大臣は、アジア太平洋地域における昨今の脅威について言及し、パナマの日本への協力の意思を表明しました。また、昨年、フアン・カルロス・バレラ・パナマ共和国大統領を安倍晋三総理大臣との間で締結された、パナマ市内メトロ3番線のプロジェクトを含む二国間の協定について祝福を述べました。
また、パナマ日本友好議員連盟会長である衛藤征士郎衆議院議員へ表敬訪問をし、二国間関係を促進する議員の協力に対し、深い感謝を述べました。
続いて、日本国際協力銀行(JBIC)を訪問し、パナマのハブとしての機能やビジネス奨励制度を活かした日本企業のより一層のパナマ進出を期待する旨を述べました。
副大統領兼外務大臣は、品川清掃工場を訪問し、パナマにおける廃棄物処理のアプローチなどについて意見交換を行いました。
公式訪問2日目、副大統領兼外務大臣はセルバンテス文化センターに於いて、プレゼンテーション「民主主義の国パナマ:人と共に成長する国家」を発表し、健在な経済成長、外交や商業においてパナマが担ってきた重要な役割、そしてパナマ運河の拡張など、近年のパナマの発展について説明しました。プレゼンテーションには100人以上が参加し、副大統領兼外務大臣とのパナマの様々な視点における意見交換を行いました。
公式訪問最終日、二国間における協力関係の強化を図るべく、副大統領兼外務大臣は国際協力機構(JICA)を表敬訪問しました。そこでは、とりわけ、パナマ政府が掲げる新しい国際協力プログラムに組み込まれている「Panama Coopera 2030 (パナマの国際協力、2030年に向けて)」のスキームに基づき、協議を行いました。
加えて、副大統領兼外務大臣は、日本船主協会(JSA)を訪問し、パナマ運河のメインユーザーの一国、そしてパナマ船籍登録の第一利用国としての日本の重要性を伝えました。そして公式訪問最後のプログラムとして行われた日立製作所とのランチョンミーティングでは、日立製作所よりパナマへの進出を更に活発化していきたい旨の報告がありました。
公式訪問中、パナマ大使館より、リッテル・ディアス駐日パナマ大使及びダビッド・デ・レオン経済参事官が副大統領兼外務大臣率いる一行に同行しました。