2015年7月3日、リッテル・ディアス駐日パナマ大使はテルモ株式会社の視察ツアーに参加しました。テルモ社は医療機器や医薬品の製造販売を行う一方、最新の医療技術のトレーニングの機会を積極的に提供しています。
同ツアーは、在京中南米諸国(以下GRULAC)大使及び外交官を対象に、外務省及び国際協力機構(以下JICA)の主催で行われました。
ツアー冒頭、外務省にて、日本政府がJICAの政府開発援助の一環として推奨する官民連携プログラムについての説明がありました。このプログラムは、世界の発展途上の国々が抱える技術ニーズに合わせ、日本企業が有する技術をそれらの地に普及させることが目的です。
テルモ社は、医療機器の主要製造メーカーとして、同プログラムを利用し中南米カリブ地域の医師へ、手首の血管からカテーテルを挿入する心臓疾患の治療法 Trans Radial Intervention (以下TRI)の研修事業を提供してきました。
続いて、一行はテルモ社研修センターにて、齋藤滋医師よりTRI技術に係るプレゼンテーションを受けました。齋藤医師はTRI技術の先駆者であり、中南米カリブ地域を含む30カ国を訪問し、その技術の普及に努めてきました。
また、一行は医療シュミレーター用のマネキンを用いてカテーテルを挿入する技術体験も行いました。
同ツアーにて一行は、国際協力の一環である官民連携プログラムについて良い理解を得る事が出来ました。