2017年2月15日、パナマ大学及びパナマ工科大学から各3名の学生がそれぞれの大学の教授引率のもと来日し、環境保全型の生産システムで行う農業「植物工場」の分野における、学生や研究生の育成を目的とした学術交換留学プログラムを開始しました。
リッテル・ディアス駐日パナマ大使は、千葉大学によるパナマ人教授及び学生への学術協定に係る奨学金受給制度確立への感謝の意を表し、同大学高垣美智子副学長とその他教授を夕食会へ招待しました。本協定は駐日パナマ大使館を通し交渉が進められていた案件です。今回来日したパナマ人の教授及び学生は、環境保全型の生産システムで行う多様な農業生産に係る研修を行なう当該プログラム参加者として第2回目の派遣グループとなります。
千葉大学は、最新テクノロジーである当環境保全型農業の研究において権威があり、またパナマ市エル・パナマホテル内コンベンションセンターにて、来たる5月17日から19日に開催される第2回植物工場国際カンファレンスにて公式スポンサーとしての参加を予定しています。
環境保全型農業は、多様な野菜や果物を特別に設計された建物内植物工場にて生産する農業形態です。縦に設置されたベースでの栽培、水を使った水耕栽培や、人工光を用いて光合成の効率性をあげる形態があります。この方法により、気候変動やバクテリアの発生の問題など、従来の農業形態での課題であった問題への解決を図ります。