パナマ、人道支援におけるラテンアメリカ地域のプラットフォームへ « EMBASSY OF PANAMA IN JAPAN

パナマ、人道支援におけるラテンアメリカ地域のプラットフォームへ

パナマ、2015年6月26日- パナマ外務省は、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)との協力の下、ラテンアメリカ地域に人道支援のための地域ロジスティックセンターを設置するプロジェクトを発表しました。同センターは、パナマ・パシフィック国際空港内に設置されることになります。

これは、同地域内における初めてのハブ(拠点)となり、様々なアクターからの緊急支援を24時間体制で一括して行います。

このプロジェクトはUNOPSエクゼクティブ・ディレクターのグレーテ・ファーレムー氏(Ms. Grete Faremo)のパナマ訪問の際に発表され、続いて、技術設計並びに建設プロジェクトに関する説明がされました。

マリア・ルイサ・ナバーロ外務大臣代理は、「このハブ建設は、ラテンアメリカ・カリブ地域における自然災害対策を見据え、対外発展と地域内ロジスティクを支えるためのパナマ政府の公約から生まれたものである」と話します。そして、このハブプロジェクトにより、パナマの「アメリカ大陸での中心地」という位置づけは更に確固としたものになるであろう、と述べました。

また、施設建設により国内の緊急災害対策も大きく改善され、パナマ自身も多くの恩恵を受けることになる、とナバーロ大臣代理は強調します。

この人道支援ハブでは、安全、移動そしてインフラにおいて国際的に優れた技術が採用され、持続的な設備を一挙に集めた画期的なモデルとなります。それにより、電力の効率的な利用や、飲料水や雨水の確保を高めることが出来ます。

このハブ施設の主な利用機関は以下のとおりです。
・国連人道支援物資備蓄庫(UNHRD *国連世界食糧計画(WFP)が運営)
・パンアメリカ地域災害対応ユニット(PADRU *国際赤十字新月社連盟(FICR) が運営)
・パナマ内務省防災局(SINAPROC)

これらの機関は、地域内で自然災害が発生した際に、より迅速で効率的な支援を提供することが可能になります。

このプロジェクトの試算額はおよそ2,400万USドルに達する見込みで、パナマ政府はそのうちの1,600万USドルを負担します。残りの金額を募る支援会も実施されました。

こプロジェクトに係る建設事業は2015年9月より着工し、16ヶ月後の2017年1月、人道支援のための地域ロジスティックセンターの正式オペレーションが開始される見込みです