今般、ユネスコはパナマの伝統的な帽子”ソンブレロ・ピンタオ”を無形文化遺産として登録したことを発表しました。。
無形文化遺産の保護に関する条約は、2003年の第32回ユネスコ総会で採択されました。その条約の第2条では、「無形文化遺産とは、慣習、描写、表現、知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって、社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるものをいう」と定義されています。
今回のソンブレロ・ピンタオの登録に際し、ユネスコは「植物の繊維を斑点の模様作りに利用し、ハットの編み込み作業は手作業で行われ、その過程では5種類の植物の繊維と泥が使われている」特性を述べています。
ユネスコ政府間委員会は、このソンブレロ・ピンタオがパナマ国内の全地域の民謡や祭典で利用する衣装の一部を形成している点も評価しています。
また同委員会は、パナマのコクレ県ピンタダ市のハット職人の手工を紹介するソンブレロ・ピンタオ博物館や、例年10月9月に祝われるソンブレロ・ピンタオ・デーなど、この文化の普及活動についても高く評価しました。