今月8日より10月21日まで、「モラと自然:エリザベス・ハンスコレクション」が、東京 たばこと塩の博物館にて開催されています。
同展示は9月12日に開会しました。まずはじめにリッテル・ディアス駐日パナマ大使が挨拶の言葉を述べ、その後たばこと塩の博物館、田中泰行館長による挨拶により開会しました。
開会式でディアス大使は、今回展示されているエリザベス・ハンスコレクションは東京で2回目の展示となること、ハンス氏はパナマに1962年から1977年まで住んでいたこと、そしてその間に1,500ものモラをサン・ブラス諸島の各地から集めたこと、さらに1993年に亡くなったハンス氏の遺灰は、生前のクナ文化への強い思い入れを汲み取り、グナ族が多く住むアイリガンディ島周辺に撒かれたことなどを説明しました。
エリザベス・ハンスコレクションはその継承者であるデニス・ブルース氏、及びディアナ・マークス氏によって保管されており、この度オーストラリアより持ってこられたものです。
昨年マークス氏は「モラ:ドレス、アイディンティティ、文化(Molas: Dress, Identity, Culture)」を出版され、本書内で「クナ族の女性の服は、グナ文化の象徴といえるほど重要な要素である」と述べています。
本展示では、パナマの自然を連想させる70のモラを展示しており、鳥、イグアナ、カメ、魚、服などバラエティに富んだ展示を見ることができます。さらにグナ族の暮らすグナ・ヤラの貴重な絵葉書も展示されています。